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「いじめ5回」認定、加害者不明 山形・中1自殺の第三者委報告書


 2021年2月に山形県酒田市立中1年の石沢準奈(せつな)さん(当時13歳)が自殺した問題を巡り、市教育委員会の第三者委員会が22年3月にまとめた調査報告書で、同級生から少なくとも5回のいじめを受けたと認定していたことがわかった。いじめを主因としなかった経緯も明らかになった。

 毎日新聞が情報公開条例に基づき請求し、市が15日付で開示した。全38ページの報告書によると、第三者委は22年3月末まで約6カ月間にわたり生徒や教職員延べ29人に聞き取り調査を実施。げた箱に「死ね」「キモイ」などと書かれた紙を入れられるなど五つの行為をいじめと認定した。ただし、時期は20年秋以降とするにとどまり、誰がいじめをしたかも特定できなかったとした。

 一方、準奈さんが20年7月に記したとされるメモ書きを「遺書的な手紙」と位置付け、「7月の時点で希死念慮(自死しようという意志)と孤独感を抱いていたが、それ以前にいじめがあったとは認められず、いじめを関係付けることはできない」と判断。そのうえで「いじめが自死の主要な原因であるとは考えないが、いじめと自死との間に一定程度の因果関係は認められる」と結論付けた。

 報告書を巡っては、遺族が「加害者を特定しないなど調査過程がずさん」などと批判。これを受け、当時の丸山至市長が22年10月に「調査が不十分」として、いじめ防止対策推進法に基づいた再調査委員会を設置し、第三者委による調査の検証も含めた再調査が続いている。【長南里香】

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