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日ハム本拠地新駅、計画見直しで場所変更 「コスト削減」で JR北


 プロ野球・日本ハムの本拠地「エスコンフィールド北海道」を中核とした「北海道ボールパークFビレッジ」(BP、北海道北広島市)の隣接地に計画されているJR千歳線の新駅について、JR北海道は13日、115億~125億円に膨らむと見込んでいた総工費を85億~90億円に圧縮する見直し計画の概要を発表した。建設予定地を変更。工事費を圧縮し、工期を短縮する。【真貝恒平】

 「コスト削減を第一に考えた」。綿貫泰之社長はこの日の記者会見で強調した。新たな計画は新駅の場所を移し、列車を待機させる引き上げ線の設置を取りやめたことで、上り本線・下り本線の移設工事が不要となる。

 新駅は2019年度に公表した整備案で示した線路のカーブ部分から北広島駅方向に約200メートルずらした場所に変更。改札は三塁側「3rd BASE GATE」から直線上に位置し、BPからの距離は当初、想定していた400メートルから300メートルとなって徒歩で約5分から約4分に短縮される。工期は当初の約7年(工事期間約5年)から約5年(同約4年)となった。

 一方、引き上げ線の設置がなくなったことで、新駅発の臨時列車が待機できなくなる。JR北は北広島駅の2、3番線に車両をとめておくことを想定しているが、「快速エアポート」などの運行にも影響しかねない。綿貫社長は「運行の自由度は制限されるが、ダイヤの組み方なども含めて検討したい」と述べた。

 新駅は市が原則、事業費を負担する「請願駅」の位置付け。新駅の工費は当初、80億~90億円と見込まれていたが、JR北は今年2月、資材費高騰を理由に総工費が当初試算に比べて4割ほど高い115億~125億円になるとする概算額を市に報告した。3月に市は工事費の圧縮や工期短縮を含めた計画見直しをJR北に求めていた。

 JR北は見直し計画の概要を12日に市に提示。市と合意した場合、新駅の詳細設計や鉄道事業法の手続きを進める。市は工事費の資金確保、用地取得、都市計画の変更などに着手する。

 完成時期について、綿貫社長は「市と合意してから計画が動き出すので現時点で示すことはできない」としながらも、「新駅の必要性や期待感が高いことは十分に認識しており、市と連携し、早期に工事着手ができるように努力したい」と述べた。

 19年の整備案によると、BPの観客3万5000人の交通分担率の約4割にあたる1万3500人がJRを利用すると見込んでいた。

 JR北が見直し計画の概要を発表したことを受け、北広島市の上野正三市長は「再検討の内容を早急に確認し、整備に向けた検討を進める」とコメントを出した。

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