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「男性は年収500万円以上」 シンママ対象の婚活イベントに批判


 参加条件は再婚希望のシングルマザーと年収500万円以上の男性――。公益社団法人「日本青年会議所」の関東地区茨城ブロック協議会が企画した婚活イベントに、SNS(ネット交流サービス)上で批判する声が相次いでいる。茨城県は「不適切だ」としている。

 イベントは「再婚女性&シングルマザー理解者限定婚活パーティー」と題し、10日につくば国際会議場(茨城県つくば市)で開かれる。参加無料で、募集は男女各20人。

 チラシでは、参加条件として男性は「30~40代」「年収500万円以上」、女性は「再婚希望者」「シングルマザー」と記載。さらに「こどもを産み育てやすい社会を推進するためには、男女が出会い結婚して子どもを作らないといけない。出会いを求めていただき再婚することにより、経済的にも恵まれ、最終的には、新たにこどもを産むこと、育てることがしやすくなります」とも記している。

 これに対し、X(ツイッター)では「参加条件に収入を入れるのは差別的」「子どもが目的の男性が紛れ込む可能性がある」「シングルマザーが安定した仕事、賃金、保育の場が得られるようにしてほしい」などと批判的な投稿が相次いだ。

 イベントは茨城県などが設立した一般社団法人「いばらき出会いサポートセンター」が後援し、つくば市こども政策課も「協力」として名を連ねている。

 県少子化対策課は「対象者を年収で絞るのは人権に関わる話で不適切だ。また、男性が子ども目的でシングルマザーに近づくという可能性には考えが及ばず、認識が甘かった」と話した。「子どもを作らないといけない」などの記載も男女の自己決定権に反すると判断し、センターには「後援にはふさわしくない」と伝えたという。

 一方、つくば市にもこのイベントを疑問視する電話やメールが寄せられた。市は主催する協議会からの依頼で、当日会場で子育て支援に関するパンフレットを配布する予定だった。

 市こども政策課は「参加条件をきちんと把握しておらず考えが甘かった」としている。

 毎日新聞は主催する協議会にメールなどで取材を申し込んだが、6日夕時点で返信はない。【デジタル報道グループ】

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