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駅から高校まで4km…滋賀・米原市が通学支援、定期券配布の実証実験


 滋賀県立伊吹高生の通学を支援しようと、米原市は10月から湖国バスが運行する路線バス(近江長岡線)と乗り合いタクシー「まいちゃん号」が利用できる「共通通学定期券(回数券)」を生徒に無料配布する実証実験を始める。高校所在地の自治体が他市町在住の生徒も含めて通学支援を行うのは県内初。

 伊吹高は、最寄り駅からの距離(4キロ)が県立高校の中で2番目に遠い。交通不便なイメージが入学志願者数減の一因にもなっており、市は通学支援で同高の志願者増につなげたい考えだ。同時に近江長岡線の利用者数を国の補助が受けられる1日15人以上まで引き上げるための利用促進策としての狙いもある。

 定期券はJR近江長岡駅から同高まで同線の利用を希望する生徒が対象で、途中での乗降はできない。同駅から登校する生徒は現在35人おり、全員が自転車を利用している。路線バスは1時間に1本程度、まいちゃん号は30分ごとに運行されており、利便性が高まることからバスに切り替える生徒も出てくるとみられる。

 同事業の予算は市議会3月定例会で「公平性を欠く」などとして一度否決されたが、県が進める「地域特性に応じた交通ネットワーク構築事業」の一部として実施し、定期券(回数券)代全額を県予算約82万円で賄うことで実現にこぎつけた。

 事前に生徒の希望を調査し、使用頻度が低い場合は定期券ではなく回数券を配布する。15日まで利用申し込みを受け付け、10月1日から始める。実証実験は今年度末まで続け、利用者アンケートなどを経て、来年度から本格導入する予定。

 平尾道雄市長は「少数者でもしんどい思いをしている人たちは公が支援するべきだ。市が地元の高校を応援しているまちだと生徒に知ってもらいたい」と話した。【長谷川隆広】

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