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警察官採用、あの手この手 6年間で志望者5分の1に激減で 栃木


 栃木県警の警察官志望者数が低迷している。採用試験の申込者数は2022年度には501人と、2016年からの6年間で約5分の1に激減。少子化や民間への人材流出などが要因とみられ、担当者は「採用人員を確保しなければ通常業務が回らなくなる」と頭を抱える。新たに若手タレントを「特別リクルーター」に任命したり、SNS(ネット交流サービス)で情報発信したりして、人材確保に向けあの手この手を打っている。【今里茉莉奈】

「不規則な勤務」イメージ影響?

 県警警務課によると、2016年度は2574人だった試験の申込者数は減少が続き、22年度は501人にまで落ち込んだ。同課は、当直勤務などの不規則な勤務形態のイメージがある警察を、ワークライフバランスを重視する就活生が避けている可能性や、就職先としての「公務員」の人気が落ちていることなどが背景にあるとみている。

 こうした事態を受け県警は、今年度から全警察職員を「リクルーター」と呼ぶことで「採用活動に全職員で取り組む」という意識付けをした上で、本部や各署の計73人を「リクルートリーダー」と「リクルートマネージャー」に任命。出身校や管轄内の学校などで採用に向けたPR施策の企画や調整を担ってもらう。

県出身若手タレントも起用

 また、県警採用チームは7月にインスタグラムでアカウントを開設し、業務中の警察官の様子の写真、採用に関する情報などを投稿。同月には、宇都宮市出身のタレント、菊池柚花さん(23)を採用活動に特化した「特別リクルーター」に任命し、県警察学校(宇都宮市)で逮捕術や鑑識活動の体験を行った。SNSで採用に関する情報を発信してもらい、若い世代に訴求したい考えだ。 

 警察業務の魅力を体感してもらおうと、7、8月にも県警察学校で「体験型採用説明会」を2回開催。警察官への就業意欲を持つ高校生らが、白バイのデモンストレーション走行を見学するなどした。今後、大学などで個別説明会も開催していく予定という。 

 同課の深代敦史警部は「ワークライフバランスを意識した働きやすい環境づくりを積極的に推し進めている。警察業務に興味がある人は積極的に飛び込んできてほしい」と呼びかけている。採用に関する問い合わせは、県警採用チーム(0120・48・6106)。

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