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DJ SODAさんに「露出する方が悪い」批判 専門家「2次加害」


 韓国の女性DJ「DJ SODA」さんが大阪府泉南市であった音楽イベントで胸などを触られたと訴えていた問題は、イベントの主催者が、容疑者を特定しないまま不同意わいせつ容疑などで府警に告発する事態に発展した。X(ツイッター)上では「露出度の高い服を着るから被害に遭う」というような書き込みも依然相次ぎ、専門家は背景に「性暴力を容認する土壌があるのでは」と指摘する。

 「あまりにも大きな衝撃を受けていまだに怖くて手が震えています……」。DJ SODAさんは、インスタグラムのフォロワー数が500万人を超える人気DJ。泉南市で8月13日にあった音楽イベントで一部の観客に胸などを触られたとして、14日にXで被害を訴えた。

 「ファンの方々ともっと近くで楽しんでもらうために、私が公演の最後の部分でいつものようにファンの方々に近づいた時、数人が突然私の胸を触ってくるというセクハラを受けました」

 こうしたDJ SODAさんの訴えに、Xでは「これは本当に残念な話。怖すぎる」や「許せない」とする声が上がった一方、「なぜ、すぐ離れなかったんだろうね」「露出度の高い服で群衆の前に立てば予測できる」など、被害者を責めるコメントが相次いだ。

 これらに対し、DJ SODAさんは、「私は自分が着たい服を着る自由があるし、誰も服装で人を判断できない」「私は露出した服を着るのが好きで、これからもずっと着ていくつもりです。だからみんな服装に干渉する人たちの顔色をうかがわず、着たい服を思う存分着ながら生きよう!!」と相次いで投稿した。

 イベントは海岸の砂浜で実施され、放水銃で大量の水を観客席にかけ、楽しむスタイルで開催。主催者側もXの公式アカウントで「水着でのご来場がオススメです」と呼びかけており、DJ SODAさん以外にも、肌の露出が多い服装でステージに上がったアーティストがいた。

 国連広報センターは、DJ SODAさんの被害投稿があった14日、「性的暴力のサバイバーが襲われた時、何を着ていたかは関係ありません」とXでコメント。国連本部で開催された、性的暴力の被害者が当時着ていた服の展示会の様子などを動画で投稿し、女性の服装と性的暴力が無関係であることを強調した。

 痴漢を含む性暴力について研究する牧野雅子・龍谷大犯罪学研究センター博士研究員は、「被害者を非難する声が上がること自体が2次被害、2次加害と言え、(背景に)性暴力を容認するカルチャーや土壌があると見ることができる」と指摘。「(被害者への非難は)加害行為と何らかの形で地続きであるような印象を受ける。性暴力への認識が甘いのではないか」と話している。【若狭幸治】

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