福岡・水巻の女性死亡 強盗殺人の疑い、妹ら3人逮捕 預金通帳奪う

　福岡県水巻町の町営住宅の一室で6月、この部屋に住むパート従業員の辻つぐみさん（当時52歳）の遺体が見つかった事件で、福岡県警は18日、辻さんを殺害し預金通帳を奪った疑いが強まったとして、辻さんの妹ら20～50代の女性3人を強盗殺人容疑で逮捕した。捜査関係者への取材で判明した。妹は奪った通帳を使って現金を引き出したなどとして有印私文書偽造・同行使と詐欺の容疑で逮捕、起訴されており、関連を調べていた。

　県警によると、辻さんは1人暮らし。6月5日に清掃業のパートの仕事を欠勤し、電話も通じなかったことから、同僚が県警に安否確認を依頼した。同日午後8時半ごろ、室内に入った警察官が居間にうつぶせで倒れている辻さんを見つけ、その場で死亡を確認した。死因は首の圧迫による窒息死だった。辻さんは両手両足を縛られた状態で、遺体には襲われた際に抵抗してできたとみられる複数の傷もあった。玄関は無施錠の状態で、室内は物が散乱しており、自宅近くに止めていた辻さんの車もなくなっていた。【佐藤緑平】