「なんとか帰りたい」 台風7号でダイヤ乱れ、JR博多駅も混雑

　台風7号に伴う大雨で乱れた東海道・山陽新幹線の影響は17日午前、福岡市博多区のJR博多駅でも続いた。JR西日本によると、山陽新幹線は上りの博多―新大阪間が一時運転を見合わせ。下りは九州新幹線と直通運転する新大阪―鹿児島中央間で午前10時20分現在、最大約1時間半の遅れが生じた。

　博多駅の新幹線改札口付近では「終日満席」を伝えるアナウンスが流れ、切符を求める人たちが窓口や券売機の前で長い列を作った。

　法事で福岡県大牟田市に来ていた埼玉県在住の会社員、宮田宏美さん（47）は「16日に実家の名古屋まで帰る予定だった。4時間以上待ったが大阪までしか行けないということで、家族4人分のホテルを取り1泊した。混雑しているので新型コロナウイルスの心配もある。今日もここまで影響が出ているとは思わなかったが、なんとか今日中には帰りたい」と電光掲示板を見つめた。

　また、長崎県佐世保市のパート従業員の女性（62）は「新大阪から長女が博多駅に向かっているが、遅れているようだ。一緒にコンサートに行く予定で、昼ごろには会場に向かいたい。無事に着いてほしい」と話した。

【栗栖由喜、宗岡敬介】