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台風7号 和歌山で外壁落下、頭に当たった男性が意識不明


 台風7号は15日午前5時前、和歌山県・潮岬付近に上陸し、ゆっくりと近畿地方を北上した。気象庁は、発達した雨雲が台風の中心から離れた所にあり、中心から遠い場所で猛烈な雨が降る恐れがあるとして警戒を呼びかけている。15日朝には岡山県と鳥取県で記録的な大雨を観測した。台風は16日にかけて近畿地方を縦断して日本海を北上し、17日には北海道地方に近づく恐れがある。

 和歌山市によると、落下してきた建物の外壁が男性(60)の頭に当たった。救急搬送時に意識不明だったという。別の女性(59)も自転車で転倒するなど計2人が負傷した。

 台風7号は15日午前9時現在、和歌山市付近を時速約15キロで北西に進んだ。中心気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルで、中心から半径130キロ以内は風速25メートル以上の暴風域となっている。

 気象庁は15日午前7時50分、岡山県と鳥取県で線状降水帯による大雨が降ったとして「顕著な大雨に関する情報」を発表した。鳥取市で1時間に97・5ミリ、岡山県鏡野町で71・5ミリの豪雨を記録し、いずれも観測史上最大となった。三重、奈良、和歌山3県の南部では15日朝までの24時間雨量が400ミリを超えた地点がある。午前9時までの最大瞬間風速は、三重県尾鷲市で37・9メートル▽神戸市中央区で35・7メートル▽和歌山市で32メートル▽大阪府の関西国際空港で31・9メートル--を観測した。

 気象庁によると、16日午前6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で東海地方350ミリ▽近畿300ミリ▽中国地方250ミリ--。

 近畿地方を中心に交通機関は大きく乱れた。東海道・山陽新幹線は名古屋―岡山間で終日、計画運休。JR東海は東京―名古屋間でも列車の本数を大幅に減らし、のぞみは1時間4本程度で普通車は全席自由席とした。JR西日本は京阪神地区を走る在来線について、山陰線(京都―園部)を除いて台風7号が通り過ぎるまで多数の運転を見合わせた。関西の私鉄各社も台風の上陸後、運休の拡大を次々と決めた。

 空の便では、全日空と日本航空は大阪(伊丹)空港発着の便を中心に計約560便を欠航する。この2社だけで計約5万人に影響が出る見通し。また、関西空港では連絡橋が通行止めとなり、鉄道も含めて出入りが不可能になった。

 午前10時現在、関西、中部地方で計約8万8000軒が停電している。内訳は、関西電力送配電の管内が7府県で計約5万1030軒、中部電力パワーグリッドが5県で計約3万6650軒という。

 大阪市中心部では大手百貨店やスーパー、コンビニエンスストアなどで臨時休業が相次いだ。大阪市内で開催予定だったプロ野球のオリックス戦や阪神甲子園球場での高校野球も中止や順延となった。【柳楽未来、二村祐士朗、安西季姫】

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