大分空港胴体着陸、Uターンに影響 滑走路3時間閉鎖で9便欠航

　14日午前10時半ごろ、大分県国東市の大分空港で、訓練中の小型プロペラ機が滑走路に胴体着陸した。3人が乗っていたが、けがはなかった。滑走路は約3時間閉鎖され、航空各社によると、発着便計9便が欠航するなど、お盆休みを古里で過ごしたUターン客らに大きな影響が出た。

　国土交通省大分空港事務所などによると、機体は本田航空（埼玉県川島町）が所有。30代の男性教官と20～30代の男性訓練生2人が乗って、午前9時20分ごろから離着陸を繰り返す「タッチアンドゴー」の訓練をしていたという。火災は発生しなかった。

　国の運輸安全委員会は重大インシデントに当たるとして、航空事故調査官2人を派遣した。

　一部の便が欠航したため、空港の航空会社カウンターにはチケット変更を求める人らが列を作り、待合スペースも運航再開を待つ人で混雑した。15日に日本武道館（東京都千代田区）である全国戦没者追悼式に出席するため空港を訪れた大分市の河野富士雄さん（80）は「台風の影響もなく良い天気だと思ったが、こんなことになるなんて。追悼式に間に合えばいいが」と心配そうだった。【石井尚、神山恵】