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かつて「毒まんじゅう」と国批判 新知事会長に村井嘉浩氏


 全国知事会の次期会長に14日内定した宮城県の村井嘉浩知事はかつて、東京都などの大都市の税収を他の地方自治体に再配分する偏在是正措置を「毒まんじゅう」と呼び、国を激しく批判した改革派知事だった。総務省による「知事会支配」が批判を浴びる中、非総務省OB会長としてどう知事会を御していくのか、村井氏の動向に注目が集まる。

 村井氏は防衛大卒の元陸上自衛官。1992年に退官後、松下政経塾に学び、95年から宮城県議を3期務めた。2005年の知事選で初当選し、現在5期目を務める。

 全国知事会長をめぐっては、偏在是正を水面下で強化しようともくろむ総務省と知事会の「なれ合い」や、総務省OB知事を使った「多数派工作」を示す文書について毎日新聞デジタルが報じた8日、現知事会長の平井伸治・鳥取県知事(総務省OB)が突然、自身の任期満了に伴う知事会の次期会長選に出馬しないことを表明した。これを受け、村井氏が9日に知事会長選への立候補を表明しており、後任は村井氏が有力視されていた。

 実は07年10月、村井氏や平井氏ら5人の知事(当時)は国が導入を目指していた偏在是正措置について「都市と地方の対立をいたずらにあおり、地方分権の流れに逆行する中央集権の強化に他ならない」「我々地方の知事は“まやかし”にはだまされない」などとする「毒まんじゅう拒否宣言!」を公表し、国を激しく批判していた。

 だが、今年7月25、26日に山梨県・八ケ岳で開かれた全国知事会議では地方側が東京都などの大都市に偏在是正措置の強化を要求。東京都の小池百合子知事は「かつて改革派の知事の皆さんがご指摘されていた『毒まんじゅうを食らう』ということに他ならないのではないか」と発言し、態度を一変させた知事らを皮肉をこめて批判した。

 村井氏はかつて、「毒まんじゅう拒否宣言!」の5人の知事の筆頭に名を連ねた。非総務省OBでもあり、今後、偏在是正をめぐる村井氏の言動が注目される。【中島昭浩】

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