群馬県は1日、太田市西新町の国道354号沿いの街路樹のトウカエデ17本が枯死した問題で、原因の除草剤をまいた事業者らに対し、原状復旧で新たな街路樹の植樹に加え、伐採・撤去にかかった約400万円の負担を求める方針を固めた。17本は中古車販売大手ビッグモーター太田店の前にある。全国の店舗前で同様の街路樹の枯死や伐採が判明し、一部の店舗で除草剤散布を認めている。
17本は2022年8月に枯死が確認され、県太田土木事務所の土壌分析で除草剤に使われるグリホサートの成分を検出した。県は今年3月に伐採した際、表面約20センチの土を入れ替えた。太田署に被害届を出しており、捜査を待って対応する。【田所柳子】