「サヤのようなもの見えた」と通報 新江ノ島水族館、一時騒然

　24日午後1時ごろ、神奈川県藤沢市片瀬海岸2の新江ノ島水族館の従業員から「イルカショーエリアで、40代の男性とすれ違った時、腰に30センチくらいのサヤのようなものを着けているのが見えた」と、海岸で警戒に当たっていた県警藤沢署員に通報があった。署員十数人が現場を確認したが、刃物を持った人物は見つかっていない。けが人はいなかった。

　夏休みの観光客らでにぎわっていた水族館は、安全確認のため客全員をいったん外に避難させた。周辺は避難した人と入場を待つ人約2000人であふれ、一時騒然とした。水族館は午後2時過ぎに営業を再開した。

　同署によると、館内の防犯カメラの映像解析で、上着のデザインがさやのようにみえる長袖を着た人物がいたという。【柿崎誠】