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昆虫採集や魚釣りに同行 「想定外のニーズ」で保護者に人気


 セミ、チョウ、バッタ……。夏は多くの昆虫を見ることができる季節だ。一夏の思い出作りに、子どもと昆虫採集に出かけようと思い立ったものの、どうしていいか分からない。そんな保護者の思いをくみ取り、生き物好きの男性(26)が自然公園などに無料で同行するサービスを始めた。想定外のニーズに応える形にもなり、人気を集めているという。【御園生枝里】

好きなことで、生きていく

 昆虫採集のほか、釣りや潮干狩りなど、さまざまな生き物探しに東京農大卒の男性が同行してくれる。

 生き物を捕るエサの費用や施設の入場料、長時間になる際は、食事代が必要となるが、男性の最寄り駅である千葉駅と採集場所までの交通費のみで応じてくれる。

 採集場所は利用者に決めてもらう仕組みで、知識がない人のため、インターネットでの検索方法などをホームページで紹介している。

 男性は、大学の野生動物学研究室で特定外来生物「カミツキガメ」の対策を考察。虫、鳥、魚などの調査も重ねて、知見を深めた。

 大学3年生の時、動画投稿サイト「ユーチューブ」のキャッチフレーズ「好きなことで、生きていく」に触発され、ユーチューバーとして活動を始めた。

 野生の生き物を食べる動画などを投稿していたものの、視聴数が思うように増えないまま、大学を卒業。2023年5月、いとこの小学生に釣りをレクチャーした際、喜ばれたことに着想を得てサービス「レンタル生き物一緒に探す人」を始めた。

「思いもしないニーズに驚き」

 利用した子どもから「ディズニーランドより楽しかった」との感想が寄せられるなど好評で、虫捕りや魚釣りなど、これまで18件の依頼に応えた。対応できるのは月15件が限度といい、8月は既に予約が埋まっているという。

 利用者の半分は小学生以下の子ども。このうち半数が小学校受験を考えている家庭で、自然の中で生き物を探す経験を面接で語れるメリットなどを感じているという。男性は「思いもしないニーズがあることに驚いた」と話す。

 サービスでは、採集の様子を撮影し、5~15分の動画に編集して、1万~5万円で販売している。

 同居する彼女が生活を支え、男性は家事を担う。依頼が増えて忙しく活動する男性の姿に、彼女は「ウキウキしているのがうれしい」と、応援してくれているという。

 男性は「お金をもらわなくても続けたいぐらい楽しい。でも、いずれは収益化したい。1年ほど無料で続けて、認知を広げたい」と話している。

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