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米国防長官「米兵は故意に越境、北朝鮮で拘束」 引き渡し要請見込み


 オースティン米国防長官は18日の記者会見で、韓国と北朝鮮の軍事境界線にある板門店の共同警備区域(JSA)で北朝鮮側に越境した米国人が米軍兵士だったと明らかにした。「(見学)ツアーに参加していた兵士が、故意に許可無く越境した。北朝鮮で拘束されていると考えている」と説明した。事案が発生したばかりで、詳しい状況は調査中とした。

 米国務省のミラー報道官は「国防総省が北朝鮮側と接触している」と言及しており、米政府は米兵の引き渡しを求めて北朝鮮側に交渉を要請するとみられる。バイデン政権は外交交渉による北朝鮮の非核化を目指してきたが、北朝鮮はこれまで対話の要請に応じていない。北朝鮮が米兵の拘束を交渉材料に使えば、米朝間が新たな火種を抱えることになる。

 AP通信によると、米兵は20代前半のトラビス・キング2等兵。暴行罪で収容されていた韓国の刑務所から釈放され、懲戒処分を受けるため米国へ護送される途中だったという。米CBSニュースによると、出国のため空港のセキュリティーを通過した後に逃亡したとみられている。

 米兵と同じJSAの見学ツアーに参加した目撃者は、CBSに「男(兵士)は大きな声で『ハハハ』と叫んで、建物の間に走って行った」と証言。男が越境した際は混乱があったといい、「最初は悪い冗談かと思ったが、男が戻ってこなかったので冗談ではないと分かった」と話している。

 板門店は1953年7月に朝鮮戦争の休戦協定が調印された場所。JSAは東西約800メートル、南北約400メートルの地域で、協定を守るための軍事休戦委員会と中立国による監視委員会が置かれている。境界線を挟んで北朝鮮側には「板門閣」、韓国側には「自由の家」と呼ばれる建物があり、韓国側からの見学ツアーは外国人観光客に人気がある。【ワシントン鈴木一生】

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