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コロナ補助金で家電など不正納入 大阪・吉村知事「間違っている」


 大阪府立中河内救命救急センターの男性技師が家電製品など総額約1200万円分を病院に不正納入させた問題で、大阪府の吉村洋文知事は14日、納入費に新型コロナウイルス対応の補助金「空床補償」が充てられたことについて「医療体制強化と関係のないところに使われたのは、非常に間違っている」と批判した。府庁で記者団の取材に答えた。

 関係者によると、検査室主任だった40代の技師は医療機器の入札に絡み、業者に虚偽の見積書を作らせ、見積書に記載のない物品を病院に購入させた。病院側は不適切な処理があったとして、2022年3月付で技師を戒告の懲戒処分にした。

 物品は数十点に上り、高額な検査機器やパソコン関連機器、ブランド家電が含まれた。納入費は国から大阪府を通じて正規に交付された空床補償が充てられた。

 空床補償は新型コロナ患者の入院に備え、ベッドを確保した医療機関にその病床数に応じて支払われる国の補助金。使途は明確に決められていなかったが、大阪府と病院の運営法人との間では「医療提供体制の確保に係る経費に充てる」との確認書が交わされていたという。

 吉村知事は「病院側には再発防止に努めてもらいたい」と語った。【古川幸奈、東久保逸夫】

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