札幌のホテル殺人 道警、立ち去った同行者の情報提供を呼びかけ

　札幌市中央区のホテル客室内で頭部を切断された男性の遺体が見つかった殺人・死体遺棄事件で、北海道警捜査本部は9日、殺害された男性と一緒にホテルに入室後に行方をくらませた同行者について通行人らに情報提供を呼びかけた。

　事件当時、同行者がホテルを1人で退室し、現場を立ち去ったとみられる時間帯の午前1時半～同2時半に実施。捜査本部員20人が、現場付近を通る歩行者や走行中の車を呼び止め、「先週のこの時間帯にここを通りませんでしたか」「黒い服を着た怪しい人物を見かけませんでしたか」などと声を掛けた。

　殺害された男性と同行者の2人は、1日午後11時ごろに現場となったホテルに入室。約3時間後の2日午前2時ごろ、上下黒っぽい服装で黒いスーツケースを引いた同行者が1人で退出し、西方向へ徒歩で立ち去る姿が防犯カメラに映っており、捜査本部が行方を追っている。

　札幌中央署の金森大樹刑事第一課長は「被害者の無念を晴らすために、何としても被疑者を検挙したい」と話した。【金将来】