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18歳刺殺 容疑者、朝から包丁携行か 追い返されても「帰らず」


 横浜市鶴見区のマンション駐車場で住人の大学1年、冨永紗菜さん(18)が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された元交際相手の自称会社員、伊藤龍稀容疑者(22)=同区=が事件当日の朝に包丁を携行してマンションに向かった可能性があることが捜査関係者への取材で判明した。伊藤容疑者はいったんマンションに向かい家族に追い返されたが、冨永さんを「帰らずマンション敷地内で待っていた」という趣旨の供述をしているという。

 冨永さんは6月29日午前10時20分ごろ、鶴見区の自宅マンション駐車場で血を流して倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は出血性ショックだった。

 捜査関係者によると、伊藤容疑者は事件当日の朝、冨永さん宅に侵入したが、鉢合わせた家族に追い返された。冨永さんは、1週間前の22日に伊藤容疑者の車の中に自宅の鍵が入ったリュックサックを置き忘れた。伊藤容疑者はこの鍵を使って侵入した可能性がある。鍵は家族が伊藤容疑者から取り上げたという。

 一方、捜査関係者によると、伊藤容疑者は冨永さんが出てくるのを「帰らずマンション敷地内で待っていた」と供述。冨永さんが父親と外出しようとしており、そこを狙われたとみられる。伊藤容疑者は県警の調べに対し、「よりを戻したかったが、説得できなかった」とも供述しているという。

 県警は1日、伊藤容疑者を横浜地検に送検。午前9時ごろ鶴見署の建物から出てきた伊藤容疑者は終始うつむいたまま護送車に乗り込んだ。【牧野大輔、柿崎誠】

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