奈良交通は、東大寺大仏殿・国立博物館（奈良市）とJR新宮駅（和歌山県新宮市）をかつて結んだ「大仏新宮線」を期間限定で復活させる。高速道路を使わない路線の中で国内最長だった187・2キロの距離を約8時間かけて運行する。
大仏新宮線は1963年に運行を始め、83年に終了。近鉄大和八木駅（奈良県橿原市）からJR新宮駅までに距離を短縮した同社の「八木新宮特急バス」（169・8キロ）が、路線を引き継いだ。この特急バスも現在、高速道路を除く国内営業路線の中で最長距離を走る。奈良交通が現社名に商号変更して80周年になるのを記念し、当初の187・2キロに距離を戻して特別運行することにした。
運行は7月8日と8月26日が往路、7月9日と8月27日が復路で各日1便。途中下車はできず、トイレ休憩を含めて所要時間は8時間6分を予定している。定員は各日36人。片道大人（中学生以上）8000円、子ども4000円。
事前予約が必要で、23日午前9時から特設サイト（https://www.narakotsu.co.jp/80th/tour.html）で受け付ける。問い合わせは同社（0742・20・3100）。【村瀬達男】
