立憲民主党の小沢一郎衆院議員が20日、党内に政策グループ「一清会」を発足させ、会長に就任した。同会幹部が21日に国会内で記者会見して発表した。旧民主党政権時代、若手・中堅衆院議員でつくる「一新会」をはじめとする小沢グループは党内最大勢力を誇ったことで知られる。次期衆院選に向け「小沢グループ」を再始動させ、党内外に存在感を示す狙いがある。
21日の会見に小沢氏は姿を見せず、会長代行の牧義夫、事務局長の野間健両衆院議員が出席した。党所属の衆参両院議員のうち十数人がメンバーで、今後さらに参加を呼びかける。牧氏は「旧民主党の政権運営の失敗の反省を踏まえて今度こそ『間違いのない政権交代』を果たそうというのが一番大きな目的だ。そのための柱となる政策を打ち立て、他の野党との連携や協力も模索していく」と語った。
一清会の「一」は小沢氏の名前から取った。牧氏は副厚生労働相だった2012年、野田内閣による消費増税法案の閣議決定に抗議し、真っ先に辞表提出を表明した小沢グループの主要メンバー。野間氏の事務所は小沢氏らが今月16日に設立した「野党候補の一本化で政権交代を実現する有志の会」の連絡先になっている。【中村紬葵】
