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「クリアなキレ」水道水仕込みの日本酒を製造・販売 北九州


 北九州市の水道水で仕込んだ日本酒「北九州市制60周年記念純米吟醸酒」を八幡東区の溝上酒造が製造し、27日から販売を始めた。27、28の両日に小倉北区の小倉城天守閣で試飲会があり、来場者に振る舞われた。

 市制60周年を機に市の水道水のおいしさをPRしようと、市上下水道局が溝上酒造に提案して実現した。小倉南区の道原浄水場でろ過された水道水を給水車で運び込み、2023年1月から仕込みを開始。酒米は八幡西区楠橋地区で収穫された「夢一献」を使用している。

 杜氏(とうじ)も務める溝上智彦社長(59)によると、水道水は溝上酒造が普段使っている皿倉山系の伏流水に比べて硬度が低い超軟水で、発酵を進める際の温度管理に気を使ったものの、発酵の速度などに大差はなかったという。味は「クリアなキレが際立つ」仕上がりとなった。溝上社長は「不安より興味が勝っていた。良い経験になった」と振り返った。

 日本酒度はプラス5で一般的には辛口に分類されるが、口当たりが甘く、27日の試飲会では来場者が「甘くて飲みやすい」と口をそろえた。東京都台東区から観光で訪れた40代女性は「爽やかでおいしかった。水道水を使っていると聞きびっくりした」と驚いていた。

 1本(720ミリリットル)税込み1650円。小倉城そばの「しろテラス」や溝上酒造、小倉井筒屋(小倉北区)などで販売している。限定1000本。

【成松秋穂】

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