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堺市長選、勢いそのまま維新か、巻き返す非維新か 4回目の戦い


 6月4日投開票の堺市長選は大阪維新の会の現職、永藤英機氏(46)と無所属新人の元市議、野村友昭氏(49)が一騎打ちの論戦を繰り広げている。過去3回、維新対非維新を軸に激戦が展開されてきたが、今回も同様の構図となった。永藤氏は統一地方選で躍進した維新の勢いを取り込んで支持の浸透を図る。一方の野村氏は「完全無所属」を掲げ、政党色を薄めて支持の結集を目指す。

 維新は「大阪都構想」への参加の是非が争点となった2013年、反対を唱えた現職の竹山修身氏に敗北。17年は府議出身の永藤氏を立て、都構想を封印して挑んだが、再び竹山氏に敗れた。しかし19年、竹山氏に政治資金収支報告書への多額の記載漏れが発覚。引責辞職に伴う同年の市長選で、永藤氏が初当選した。一方、当時市議だった野村氏は自民党を離党して無所属で出馬、反都構想を掲げて永藤氏に1万4000票差まで迫った。

 4月の統一選で大阪府議会に加え、大阪市議会でも単独過半数を得た維新。府議選では堺市の6選挙区(いずれも定数1)で維新が全勝した。しかし、足元の堺市議選(定数48)では維新の獲得議席は前回19年と同じ18議席にとどまった。

 今回、維新は告示日に地元選出の衆院議員で日本維新の会の馬場伸幸代表や吉村洋文共同代表(大阪府知事)が来援、計7カ所で永藤氏とマイクを握った。陣営幹部は「統一選を経て維新への期待は増している。1期4年の経験と大阪府・市での実績を訴えれば十分戦える」と話すが、党所属府議による後輩市議へのハラスメント問題や参院議員による入管法改正案を巡る国会での不適切発言など不祥事の影響も懸念される。

 これに対し、野村氏は主要政党への推薦依頼を出さず、「市民派」を強調して無党派層への浸透を目指す。立憲民主党府連と共産党府委員会が自主的に支援する一方、統一選で維新に大敗し、組織の立て直しを迫られている自民党府連は有志市議らが個人的に活動する。陣営幹部は「非維新、反永藤でどれだけ支持を結集できるかが勝敗を左右する」と話す。

 市議選で維新に次ぐ11議席を得た公明党は自主投票を決め、静観の構えだ。市議選の結果を見ると、落選者も含む維新候補の得票は計約12万2200票。一方、公明を除く非維新候補の合計は約12万2000票となり、その差はわずかだ。中盤戦に入り、両陣営の支持の取り込みはヒートアップしている。【藤河匠】

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