「また値上げ 節約生活 もう音上げ」。第一生命保険は25日、恒例の「サラっと一句！わたしの川柳コンクール」（通称・サラ川）の人気ベスト10を発表した。食料品など身の回りのあらゆるものの値段が上がり、節約生活が長引いている。そんな苦境を、韻を踏んでユーモラスに詠んだ一句が1位に選ばれた。
健康を意識して詠んだ作品も上位にならんだ。2位に選ばれたのは「ヤクルト1000 探し疲れて よく寝れる」。ストレス緩和や睡眠の質改善をうたい、爆発的ヒットとなった乳酸菌飲料の「ヤクルト1000」は品薄状態に陥り、入手困難になっていた。
日常での出来事を表現した川柳も多くランクインした。3位に入ったのは「店員が 手とり足とり セルフレジ」。近年、増加しつつあるセルフレジだが、操作に戸惑う様子が目に浮かび、共感を呼んだ。またキャッシュレス決済や定期券としての使用などでスマートフォンは現在の生活に欠かせないものとなっていることから「サイフより スマホ忘れが 致命傷」にも人気が集まった。
応募8万5437句から第一生命が選んだ優秀100句を対象に、全国約6万1000人のサラ川ファンが投票し、上位10句を決めた。今回は「サラリーマン川柳コンクール」から改称して初めてのベスト10発表だった。【福富智】
