埼玉県久喜市の「なずなの森保育園」で、男児(3)の首に遊具のロープが絡まって意識不明の重体になった事故で、男児の意識が回復したことが24日、捜査関係者への取材で判明した。県警は詳しい状況について調べている。
男児の家族は「突然の事故から約3週間が経(た)ち、息子の意識が回復し、ほっとしているところです。日々お世話になっている医療関係者の方々に大変感謝しております。今後も経過を見守りながら、親として息子を全力で支えていく所存です」とのコメントを県警を通じ発表した。
県警によると、園庭には土を盛った山があり、頂上部分から斜面伝いに垂れ下がるようにロープが設置されていた。ロープは常設ではなく、事故当日に取り付けられていた。園児らは当時、ロープを使って遊んでいたとみられる。
事故を受けて、久喜市は同保育園に対し、児童福祉法に基づく特別指導監査を実施している。【安達恒太郎】