うどんの“新定番”となるか――。讃岐うどん専門店「丸亀製麺」の持ち帰り専用の新商品「丸亀シェイクうどん」は、5月16日の販売開始から3日間で約21万食が売れ、大ヒットしている。コーヒーカップのような容器を振るだけで、どこでも味わえる手軽さが人気を集めている。
「丸亀シェイクうどん」はうどん1玉と特製だし、具材を透明な縦長の容器に入れた商品だ。蓋(ふた)をしっかり押さえながら上下に20回ほど振ると、うどんとだしが交ざる仕様。「お持ち帰りの新体験」をコンセプトに開発された。容器は乗用車のドリンクホルダーに入る大きさで、ドライブ需要の取り込みも狙う。
商品は「明太とろろうどん」など390~740円の5種類で、全国の店舗(一部店舗を除く)で販売している。丸亀製麺によると、「片手で持てるから持ち運びやすい」「シェークするのが楽しい」といった声が寄せられている。物価高が続く中、シンプルな具材で割安な点も評価されているようだ。
同社は2021年に持ち帰り専用商品として、天ぷらが入った「丸亀うどん弁当」を発売。約2年間で計3500万食超を売り上げた人気商品だが、販売開始3日間の売れ行きは今回の新商品がうどん弁当(約19万食)を上回っている。広報担当者は「発売開始時期が新型コロナウイルスの5類移行と重なる中、『行楽のお供』として受け入れてもらっている」と話す。【浅川大樹】