トイレ使用不可の埼玉・久喜市役所、配水管交換へ 改修費予算案可決

　埼玉県久喜市役所本庁舎で、ほとんどのトイレが使用できなくなっている問題で、市は、改修工事などの費用9485万円を盛り込んだ補正予算案を15日の市議会に提案し、可決された。工事は来年2月完了を予定している。

　市によると、6階建て庁舎の計18カ所のトイレのうち、西側15カ所が3月はじめから漏水などのため使用不能になり、屋外の仮設トイレで代替している。

　市は、経年劣化で鉄製の太い排水管にさびが生じ、詰まったことが原因とみて、西側の排水管を全て交換する。改修工事は1階から始め、終了した階から順次、トイレの使用を再開する計画。

　同庁舎は1980年の建設以来、排水管の抜本的な点検やメンテナンスが行われていなかった。質疑ではこの点を疑問視する指摘や、「工事方法を見直し、完成を急ぐべきだ」などの指摘が出された。【萩原佳孝】