北海道幌加内町の朱鞠内湖で14日午前、釣りをしていた50代男性の行方が分からなくなったと士別署に届け出があった。
署によると、男性は14日午前5時半ごろ、観光施設のガイドと一緒に船で湖畔の釣り場に向かい、一人で釣りを始めた。午前9時ごろガイドが男性を迎えに行くと、姿が見えなかったため、複数のガイドで捜索。釣り場の近くでクマが胸までつながっている「胴長」の長靴をくわえているところを目撃したという。天候が悪いため、15日の捜索は中断し、16日朝に再開する。
朱鞠内湖は道北の森に囲まれた人造湖で、周辺は朱鞠内道立自然公園に指定されており、カヌーや釣りをする観光客が訪れる。町はキャンプ場などを一時閉鎖した。【土屋信明】