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産婦人科が突如閉院 戸惑う妊婦、医院長「申し訳ない」 東京・荒川


 東京都荒川区町屋の加藤産婦人科医院が今月、突然閉院した。通院していた妊婦らの多くは事前に閉院を知らされておらず、戸惑いが広がっている。区はこれまでに妊婦などから100件以上の相談を受け、転院先を紹介するなどしている。転院によって妊婦健康診査の再検査が必要になった場合、費用の一部を助成することなどを検討中だ。

 「出産直前に急に閉院を知らされ、不安になりました」。7月に第1子を出産予定の女性(26)はそう訴える。女性は家から近く、入院食にこだわっているところに魅力を感じ、この医院を選んだ。「アットホームな雰囲気で、待ち時間も短く、医院長も丁寧に対応してくれていた」と話す。

 医院のホームページには、5月8日に閉院したと記載されている。異変に気付いたのは閉院5日前の3日。大型連休中におなかが張るなどして不調を感じたため、医院に電話した。だが何度かけても、休診を伝える自動応答の音声が流れるだけ。不安を募らせながら連休を過ごし、休み明けに医院に連絡すると「閉院しました」とのメッセージが流れた。

 急いで別の病院を探し、2カ所目で受け入れ先を見つけたが、転院先の病院で「切迫早産の恐れがある」と言われた。加藤医院からは9日になって閉院を知らせるメールが届いたが、その後、連絡はない。これまでの検診や採血のデータなども転院先に引き継げていないという。

 区によると、医院長は区の聞き取りに、資金繰りの悪化や体調不良が原因で閉院したと説明。「申し訳ない。(他の医療機関を受診するための紹介状を出すなど)できることからやっていきたい」と話しているという。

 区の相談窓口は、妊娠・出産については健康推進課保健相談担当(03・3802・4252)、産後ケアについては子育て支援課子育て事業係(03・3802・3619)。【高井瞳】

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