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「私なら24時間以内に戦争終わらせる」 ウクライナ巡りトランプ氏


 2024年の米大統領選で返り咲きを目指す共和党のトランプ前大統領は10日、米CNN主催のイベントに登壇した。ロシアによるウクライナ侵攻について「私が大統領なら、24時間以内に終わらせる。勝ち負けではなく、どう決着をつけるかという問題だ。人が殺されるのを止めるのだ」と主張し、ウクライナへの支持を明言しなかった。

 トランプ氏は「(ロシアもウクライナも)両国とも弱みと強みがある。終わらせるには(米国の)大統領の力が必要だ」と強調した。プーチン露大統領については「大きな過ちを犯したが、頭が良く、ずる賢い人物だ」と評価。「(彼は)戦争犯罪人か」との質問には「戦争犯罪人だと言えば、問題解決のためのディール(取引)がずっと難しくなる。後で議論されるべきだ」とかわした。

 一方、ウクライナのゼレンスキー大統領とは「非常に良い関係にある」と述べたが、対ウクライナの軍事・財政支援の継続に関しては明言を避けた。その上で「欧州各国はもっとお金を出すべきだ」と主張した。

 約70分間のイベントは、司会者や有権者からの質問に答える形で進んだ。冒頭から、自らが落選した20年の大統領選が「不正な選挙だった」という根拠のない主張を繰り返し、公文書を私邸に持ち出した疑惑について司会者から詰問されると「あなたは嫌なやつだね」と言い返すなど、自己弁護に終始した。約30年前の女性への性的暴行で賠償を命じられた民事訴訟に関しても「(女性の訴えは)でっち上げだ」と主張した。

 一方、妊娠15週より後の人工妊娠中絶を原則禁止する連邦法案への賛否を問われると「国にとって公正だと思う判断をする」と歯切れが悪かった。22年11月の中間選挙で、中絶規制への反発が共和党への逆風につながったことを意識し、あいまいな立場をとったとみられる。

 24年の大統領選で再戦の可能性がある民主党のバイデン大統領はイベント終了直後、トランプ氏の言動を念頭に「シンプルなことだ。さらに4年間、あんなものを望みますか」と自身のツイッターで皮肉った。

 今回のイベントはCNNが「次期大統領選の共和党の最有力候補」としてトランプ氏に参加を依頼し、党候補指名争いの2戦目の舞台となる東部ニューハンプシャー州で開かれた。司会者は、トランプ政権時代のCNNのホワイトハウス担当記者で、批判的な質問を投げかけて取材現場から締め出された経験のあるコリンズ氏が務めた。

 コリンズ氏は、虚偽の主張を繰り返すトランプ氏に対して「選挙は盗まれていない」と何度も口を挟んだが、トランプ氏はほとんど構わずに「独演会」を続けた。【ワシントン秋山信一】

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