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岸田首相襲撃の5カ月前から火薬を無許可で製造疑い 容疑者を再逮捕


 岸田文雄首相の選挙演説会場で爆発物が投げ込まれた事件で、火薬を不正に製造した疑いが強まったとして、和歌山県警は6日、無職の木村隆二容疑者(24)=威力業務妨害容疑で逮捕=を火薬類取締法違反(無許可製造)の疑いで再逮捕した。事件の約5カ月前から製造していたとされる。木村容疑者は容疑について黙秘しているという。

 県警は木村容疑者が火薬を詰め込んだ筒状のパイプ爆弾を自作したとの見方を強めている。殺人未遂容疑などでの立件も視野に、爆発物の威力や構造を詳しく調べている。

 再逮捕容疑は国の許可を得ずに2022年11月ごろ~事件当日の4月15日、黒色火薬とみられる火薬約530グラムを作ったとされる。製造場所は不詳としている。

 県警捜査1課によると、兵庫県川西市の木村容疑者宅で見つかった粉末を鑑定した結果、黒色火薬に含まれる成分が検出されたという。粉末は容疑者の自室から押収されており、県警は火薬を自作した疑いがあると判断した。黒色火薬とみてさらに詳しい分析を進める方針だ。

 捜査関係者によると、筒状の爆発物は現場で破裂して白煙が上がり、黒色火薬の特徴と酷似。木村容疑者はこの爆発物以外にも筒1本を所持しており、中には黒っぽい粉末が入っていたことも分かっている。県警は2本に黒色火薬が詰められていたとみている。

 木村容疑者を巡っては、被選挙権の年齢制限が理由で参院選に立候補できなかったのは憲法に反するとして国に賠償を求めて提訴。1審・神戸地裁判決が請求を棄却したのは22年11月だった。火薬の不正製造はこの頃に始まったとされ、県警は関連を調べている。

 事件は4月15日午前11時25分ごろに発生。木村容疑者は和歌山市の雑賀崎(さいかざき)漁港で開かれた衆院和歌山1区補選の演説会場で、岸田首相のそばに爆発物を投げ込み、演説を妨害したとする威力業務妨害容疑で現行犯逮捕された。岸田首相は避難して無事だったが、警察官ら2人が軽傷を負った。

 一方、和歌山地検は6日、同容疑について刑事処分を保留した。【安西李姫、大塚愛恵、駒木智一】

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