starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

博多駅、7時間の突貫工事完了 新ビル建設へ一歩 撮り鉄の姿も


 JR九州は5日夜から6日明け方にかけて、九州最大のターミナル駅である博多駅(福岡市博多区)の線路切り替え工事を実施した。夜と早朝の一部列車の運行を止め、5日午後10時50分から約7時間、約300人の社員や作業員が徹夜で作業に当たった。

 工事はJR九州が2022年3月から取り組んでいる、線路上に新ビルを建設する「博多駅空中都市プロジェクト」の一環。駅を発着する鹿児島線や福北ゆたか線などの計33本を運休させ、新ビル建設予定地(約5200平方メートル)周辺の南北約500メートルの区間で、線路を最大約2メートル横にずらし、列車の進路を変える分岐器の移設工事などをした。

 5日午後10時50分に荒尾行き最終列車が発車すると、ヘルメット姿の作業員らが線路上に集まり、バールや機材を使ってかけ声を上げながらレールを動かしたり、不要になった信号機を撤去したりした。鉄道ファンも見物に訪れ、大分市の会社員、麻生健さん(36)は「今しか見られないので撮影が楽しい」と盛んにシャッターを切っていた。

 工事は予定通り6日午前5時40分に終了。博多駅工事事務所の大倉一範所長(52)は、午前5時54分発の大牟田行き始発列車が発車するのを見届けると、「約1年かけて準備したが、無事に終わってほっとした。ビル建設も安全に進めたい」と胸をなで下ろした。

 新ビルは、ホテルやオフィスが入る地下1階、地上12階建ての複合ビルで、延べ床面積は約5万平方メートル。当面は準備工事などを進め、28年12月の完成を予定している。線路切り替えに伴い、ビル建設に向けた作業用スペースが確保できるようになるという。【城島勇人】

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.