日本中央競馬会（JRA）は3日、レース開催日にスマートフォンの不適切な使用があったとして、古川奈穂（22）▽永島まなみ（20）▽河原田（かわはらだ）菜々（18）▽小林美駒（みく）（18）▽今村聖奈（19）▽角田大河（19）――の6騎手を13日から6月11日まで30日間の騎乗停止処分としたと発表した。今村騎手は昨年、女性騎手年間最多の51勝を挙げていた。JRAによると同様のケースで、複数の騎手が一度に処分されたのは初めて。
JRAは公正確保を目的に、レース開催中は騎手の通信機器の持ち込みを禁止している。
JRAによると、4月23日の第1回福島競馬第6日で古川、永島、河原田、小林の4騎手は騎手控室にスマホを持ち込み、過去のレース動画を見ていた。競馬場の職員がスマホの使用を目撃した。その後の調査で、同日の第1回京都競馬第2日での不正も判明。今村、角田両騎手は外部との接触を避けるための「調整ルーム」という施設で他の騎手と通話していた。JRAは「若手騎手で経験が浅いこともあり、スマホ使用について誤った解釈をしていたようだ」としている。
通信機器の不適切使用を巡っては、2015年にクリストフ・ルメール騎手（43）が調整ルームに携帯電話を持ち込み、ツイッターを利用したとして騎乗停止になった例がある。【岩壁峻】
