「京都府副知事がセクハラ発言」第三者委が認定 知事が厳重注意

　ジェンダー問題などに取り組む一般社団法人の山本和奈代表が京都府の山下晃正副知事（71）からセクハラを受けたと訴えていた問題で、府の第三者委員会は2日、セクハラに当たる発言があったと認定する調査結果を公表した。西脇隆俊知事が1日、山下副知事を厳重注意した。

　調査報告書によると、山下副知事は2022年11月、都市運営に関するスペインでのイベントに出席。会場で会った山本さんに「また違う男を連れ回してるね」などと発言した。山本さんがこの問題について質問状を提出すると、「おわびしたい」などと3回にわたりメールを送った。第三者委は発言がセクハラに該当するとし、山本さんに直接メールしたことも「被害者保護の観点から極めて軽率で不適切」だと指摘した。

　山下副知事は2日、記者団に「深く反省している。山本さんを傷つけてしまい申し訳ない」と陳謝。一方、オンラインで記者会見した山本さんは「事実が認められたのは良かったが、処分が軽すぎる」と述べた。【千金良航太郎】