大阪府松原市は28日、新型コロナウイルス接種業務の再受託先である大手旅行会社「近畿日本ツーリスト」が約1685万円を過大請求した疑いがあると発表した。コロナを巡る自治体からの業務委託で近ツリの過大請求が判明するのは府内では5件目。
市によると、ワクチン接種業務は広済堂ネクストが受託し、近ツリに再委託。近ツリはコールセンターや接種会場に人員を派遣していた。ところが2021年3月から2年間、契約した人数より少ない人しか勤務していなかったにもかかわらず、契約通りの人数が勤務したと広済堂ネクストに伝えていた。
過大請求は近ツリから広済堂ネクストに申告があり、判明した。広済堂ネクストは「チェックできず、そのまま請求してしまった」と釈明しているという。市は両社に対し、業務実績など詳細な資料の提出を求めている。【玉木達也】