殺害されたラーメン店主の死因判明 防犯カメラに若い男性の姿 神戸

　神戸市長田区でラーメン店主の男性が銃撃され、殺害された事件で、兵庫県警長田署捜査本部は24日、司法解剖の結果、銃弾が脳幹を貫通し、呼吸ができなくなり死亡したとみられると発表した。銃弾は脳幹を通過した後、頭蓋骨（ずがいこつ）内で跳ね返り脳を傷つけていた。即死とみられるという。

　捜査本部によると、死亡した男性は特定抗争指定暴力団山口組弘道会傘下組織の余嶋学組長（57）。22日午前11時ごろ、長田区東尻池町9のラーメン店「龍の髭（ひげ）」で、買い出しから戻った従業員の女性（65）が顔から血を流して調理場で倒れているのを見つけた。現場に薬きょうは残っていたが、拳銃などは発見されていない。

　捜査関係者によると、従業員が買い出しで店を出て余嶋組長が1人で店内に残っていたところ、黒っぽい服や帽子を着用した若い男性が店内に入り、数分後に立ち去る姿が付近の防犯カメラに映っていたという。