振り袖に墨汁のような液体かけた疑い 北九州市の被告を追送検

　北九州市で1月に開かれた「二十歳（はたち）の記念式典」で女性8人の振り袖に墨汁のような黒い液体をかけたとして、小倉北署は17日までに、若松区大池町の会社員、平井英康（よしのり）被告＝器物損壊罪で起訴＝を同容疑で追送検し、捜査を終結したと発表した。

　平井被告は容疑を認め「振り袖に憧れがあり、成人式に参加している女性の姿を見て嫉妬心を覚えた」などと供述しているという。

　追送検容疑は1月8日午前10時半～午後2時半ごろ、式典会場周辺や北九州モノレールの香春口三萩野駅近くの路上などで、しょうゆを入れるプラスチック製の容器を使い、女性8人の背後から黒い液体をかけて振り袖や帯などを汚したとしている。

　同署は、別の女性2人に対しても同様の手口で振り袖を汚したとして立件しており、10件の被害総額は計約213万円に上るという。【林大樹】