9日投開票の大阪市議選都島選挙区で公明党は公認候補が落選し、国政選挙並みに重視している統一選で「全員当選」をまたも逃した。全員当選が達成できなかったのは、大阪府内では2011年統一選以降4回連続となる。
公明にとって大阪は特別な土地だ。1956年参院選で公明系無所属が国政選挙で初当選した。支持母体である創価学会の組織も強固で、選挙の強さから「常勝関西」と呼ばれている。地方議員の層も厚く、府議会や大阪市議会では第2会派となっている。
だが、今回は府議選も市議選も定数が削減され、公明府本部に危機感が広がっていた。1、8日には山口那津男代表が大阪入り。苦戦が予想される候補者と並んで街頭に立ち、「地方議員は宝物だ。一人一人の声をしっかり受け止めて形にできる。勝たせてください」などと訴えていた。【隈元悠太】