2013年に放映されたNHKの連続テレビ小説「あまちゃん」に主演した俳優、のんさん（29）が7日、ドラマの舞台となった岩手県久慈市を訪れ、10周年記念のラッピング列車の出発式などに参加した。のんさんは久慈を「第二の故郷」と呼んで何度も足を運んでおり、この日も海女姿を披露するなど観光PRに一役買った。
ラッピング列車はファン有志が企画。クラウドファンディングで全国から791万円を集め、久慈市から大船渡市までを走る三陸鉄道の車両1両に、ドラマの主人公やのんさんが出演した映画の場面などのイラストを描いた。久慈駅であった出発式で、のんさんは「北限の海女」の衣装で元気よく「出発進行」と合図した。ラッピング列車は24年3月まで定期運行される。
のんさんは出発式に先立ち、久慈市に自身が創作したアート作品の収益約275万円を寄付した。のんさんは贈呈式で「久慈は訪れる度に『お帰り』と声を掛けてくれる温かくてほっとする町」と思い入れを語った。
「あまちゃん」は久慈など岩手県北三陸が舞台。のんさん演じる主人公が海女修業を経てご当地アイドルになり、東日本大震災からの復興に奮闘する物語。3日からNHKBSプレミアムとBS4Kで再放送中。【奥田伸一】
