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戦艦大和沈没78年「孫、ひ孫まで悲しみ残る」 広島・呉で追悼式


 旧日本海軍の戦艦大和が沈没してから78年となった7日、広島県呉市の長迫公園(旧海軍墓地)で戦死した乗組員の追悼式があり、遺族や海上自衛隊関係者ら約200人が参列した。

 元乗組員や遺族などでつくる「戦艦大和会」の主催。小笠原臣也会長は「次の世代に(大和を)伝承することを通じ、世界平和維持に貢献することが英霊に応える道と確信している」と式辞を読み、参列者は慰霊碑に花を手向けた。

 須田節三さんの孫、山浦郁(かおる)さんは母親と共に参列。須田さんは高角砲の指揮官として乗艦し、31歳で亡くなったといい「戦没者の命があって、今の命はつながっている。孫やひ孫の代まで悲しみは残る。2度とこのような痛ましい事が起きてほしくない」と話した。

 大和は呉市の旧海軍工廠(こうしょう)で建造された。水上特攻作戦のため沖縄へ向かい、1945年4月7日、鹿児島県沖で米軍機の猛攻を受けて沈没した。乗組員3332人の9割以上が亡くなったとされる。

 戦艦大和会によると、現在も生存している元乗組員は2人。2021年以降、追悼式に元乗組員の参列はない。【岩本一希】

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