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「今年は多いな」まれにみる大漁、自主規制の成果? サクラエビ春漁


 国内では駿河湾だけで水揚げされるサクラエビの春漁が今年も解禁され、由比港(静岡市清水区)と大井川港(焼津市)で5日朝、初競りがあった。初日の水揚げ量は計約40トンで、0・9トンだった2022年の春漁初日から大幅に増加。不漁が続く近年ではまれに見る大漁となった。漁期は6月9日まで。

 今回の春漁は強風のため、解禁日から2日遅れた4日夕に始まった。由比港の初競りは5日午前5時半すぎに開始。会場いっぱいに積まれたサクラエビの箱を前に、仲買人たちからは「今年は多いな」などと驚きの声が上がっていた。

 サクラエビ漁は例年、春と秋に行われる。サクラエビは夏から秋に卵からふ化し、約1年後に産卵する。そのため春漁は、卵巣が青黒く色づいた「頭黒(あたまぐろ)」と呼ばれる産卵直前の親エビが増えてきたら終了し、生息数の維持を図っている。

 サクラエビの水揚げ量は年間1000トン前後で推移してきたが、18年に約300トンまで落ち込んだ。漁師たちは19年以降、操業可能な海域を制限するなどの自主規制を行ってきた。由比港漁業協同組合の大石達也専務理事は「初日の段階では何とも言えないが、不漁から少し抜けたかなという印象だ。自主規制の成果が出始めたのではないか」と手応えを口にした。【深野麟之介】

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