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特養で女性死亡 「事故後の施設対応は虐待」 岡山・津山が認定


 岡山県の特別養護老人ホームで入所者の女性がベッドから転落し、6日後に死亡した事故を巡り、事故後に十分な医療を受けさせなかったことが介護放棄にあたるとして、施設の対応が虐待と認定されたことが判明した。施設がある津山市が認定した。

 施設では2021年7月5日夜、入所していた福井美枝(はるえ)さん(当時101歳)が職員によるおむつ交換時に転落。床で頭を打ち、9日に入院。11日に肺炎で死亡した。

 福井さんの三男、清美さん(71)が28日、津山市から「施設の対応を虐待と認定した」と説明を受けた。

 清美さんによると、事故翌日の6日、福井さんは頭部のCT検査で異常なしと診断されたが、肩呼吸や冷や汗、よだれが出るなど状態が悪化。市は、この時点で、病院で精密検査を受けるか施設が家族らと相談すべきだったと指摘した。

 福井さんは7日に嘱託医の判断で酸素や点滴を投与されたが、8日午前になっても状態は改善されなかった。食事をとれず微熱も出ており、市は、遅くとも8日午前には精密検査のため受診させるべきだったと判断。十分な対応を取っておらず、「虐待にあたる」と認定したという。

 施設の副施設長は取材に対し、虐待認定を市から通知されたと認め、「医師に報告して一生懸命、対応した。そんなこと(虐待)は決してない。納得いかない」とした。

 今後、県が施設への対応を検討するとみられる。【巽賢司】

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