東急と相鉄が直通「新横浜線」が開業 新横浜駅で出発式

　東急電鉄（東急）と相模鉄道（相鉄）が直通する「新横浜線」が18日、開業した。横浜市港北区の新横浜駅では始発列車に合わせて出発式があり、関係者や鉄道ファンが一番列車に手を振って見送った。

　開業したのは、相鉄側の羽沢横浜国大駅―新横浜駅間の4・2キロと、東急側の新横浜駅―日吉駅間の5・8キロの計10キロ区間。これにより、相鉄二俣川駅―東急目黒駅を最短38分で運行し、従来の横浜駅での乗り換えが不要となることから最大22分短縮される。新横浜駅に近い日産スタジアムや東海道新幹線が通るJR新横浜駅にもアクセスしやすくなる。

　ホームであった出発式で、相鉄の千原広司社長は「これから出発する一番列車は皆様の思いと期待をのせている」。東急の福田誠一社長は「これがゴールではなく、今日からがスタート」とあいさつした。

　午前5時8分、東急、相鉄2人の新横浜駅長の「出発進行！」の合図とともに、一番列車が出発。濃紺の車体を関係者が感慨深げに見つめた。

　鉄道ファンの横浜市旭区の会社員、石井健人さん（29）は「感動の出発式だった。新幹線に乗るときなど、ものすごく便利になる」と話した。【牧野大輔】