小児医療費助成、中3→高3に対象拡大 相模原

　相模原市の本村賢太郎市長は6日の定例記者会見で、小児医療費助成の対象を、現行の中学3年生から高校3年生に拡大する方針を明らかにした。中学3年生までは所得制限も撤廃。2024年8月からの開始を目指す。対象を高校3年生までとするのは県内の政令市では初めてという。

　現行の対象は中学3年生までで、中学生は通院1回につき500円の自己負担がある。対象拡大後も中学生以上は自己負担する。

　現在、医療費助成の対象となっているのは約7万人で、年間約22億円を計上。新たに約2万人が対象となり、約3億9000万円が必要となる。財源は既存事業の予算を削って捻出する。

　本村市長は「選ばれる都市になるためには、子育て世代が安心して子育てできる環境を整える必要があり、少子化対策にも寄与すると考える」と話した。【宮島麻実】