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仏独、協力条約60周年=両首脳「強い欧州必要」


 【パリ時事】第2次世界大戦後にフランスとドイツが和解し、友好関係を確実なものにする礎となったエリゼ条約(仏独協力条約)の調印60周年を記念する式典が22日、パリで開かれた。マクロン仏大統領とショルツ独首相らが出席し、緊密な連携を確認した。  ショルツ氏は式典で演説し、「(仏独の)歴史的な和解で欧州統合が始まった」と指摘。マクロン氏は「かつて不可能だった(仏独という)組み合わせを引き続き前進させる」と応じた。  2度の大戦で荒廃した欧州は、仏独による不戦の誓いを原動力に復興。1963年、当時のドゴール仏大統領とアデナウアー西独首相がエリゼ条約に調印すると、67年にイタリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルクを含む6カ国の「欧州共同体(EC)」が発足した。93年にはECから発展した欧州連合(EU)が誕生した。  マクロン、ショルツ両氏は60周年に先立ち、仏独紙への共同寄稿で、ロシアのウクライナ侵攻を念頭に「強い欧州」が必要だと主張。「軍事力および欧州防衛産業の基盤に、今後一段と投資する」重要性を訴えた。 【時事通信社】 〔写真説明〕ドイツのショルツ首相(左)とフランスのマクロン大統領=2022年10月、パリ(AFP時事)
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