「自国代表の優勝盗まれた」＝ベネズエラ大統領、ミスコンに不満

　【サンパウロ時事】南米ベネズエラのマドゥロ大統領は１６日、米ニューオーリンズで行われたミス・ユニバース世界大会でベネズエラ代表のアマンダ・ドゥダメルさん（２３）が米国代表に次ぐ２位となったことについて「優勝を盗まれた」と強い不満を表明した。民間主催のコンクールの結果に国家指導者が口を挟むのはまれ。 　マドゥロ氏は「ミス・ユニバース（の栄冠）はわれわれから盗まれた。アマンダの楽勝であり、あってはならないことだ」と訴えた。強権的な左派のマドゥロ氏は、米政権と激しく対立している。 　１４日に行われた世界大会では、米国代表のアルボニー・ゲイブリエルさん（２８）が女王の座に就いた。しかし、一部の米メディアなどは、会場ではドゥダメルさんの方が「輝いていた」と主張。フィリピン系のゲイブリエルさんが優勝したのは、大会主催団体のタイ人オーナーの意向が働いた可能性があると伝えた。こうした報道を主催者側は否定している。 　ドゥダメルさんは、ベネズエラのサッカー代表で選手と監督を務めたラファエル・ドゥダメル氏の娘。　【時事通信社】 〔写真説明〕ミス・ユニバース世界大会ベネズエラ代表のアマンダ・ドゥダメルさん（左）と米代表のアルボニー・ゲイブリエルさん（中央）ら＝１４日、米ニューオーリンズ（ＡＦＰ時事） 〔写真説明〕ミス・ユニバース世界大会ベネズエラ代表のアマンダ・ドゥダメルさん＝１４日、米ニューオーリンズ（ＡＦＰ時事）