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英国ワイン、じわり人気=温暖化で生産増、王室も後押し


 【ロンドン時事】英国産ワインの人気が世界の愛飲家の間で高まっている。気候変動の影響で、高品質のワイン用ブドウが栽培できる土地が増えたことが背景にある。フランスやイタリアなどの有名ワインを抑え、国際的な賞を獲得するブランドも現れている。  「気候変動は悪いことばかりでもない」。英国産ワインに関する著書があるシンディーマリー・ハービーさんは、地球温暖化が英国でのワインの生産拡大や品質向上に寄与したと指摘する。1960年代に少数の家族が始めた近代的なワイン生産は、今や国の有望産業に育ちつつあるという。業界団体によると、2021年のワイン用ブドウの作付面積は3758ヘクタール(東京ドーム約800個分)と5年間で7割増えた。  もともと寒冷でワイン造りに適さなかった英国だが、温暖化の進行で気温が上昇。イングランド南部を中心に「(シャンパン産地)仏シャンパーニュ地方に気候が似てきた」(専門家)とされる。気候の特性に加え、英国人の好みもあり、生産の7割はスパークリングワインだ。  英王室も人気を後押ししている。18年に王室御用達ワインに初めて英国産を選び、19年には当時のトランプ米大統領を国賓として迎えたエリザベス女王主催の晩さん会で英国産ワインを振る舞った。王室のお墨付きが認知度やブランド力の向上に一役買っている。  一方、気候変動による猛暑や干ばつに苦しむ他国のワイン生産者が、英国での生産に乗り出す動きも出始めた。シャンパン製造の仏テタンジェは英南東部ケント州に69ヘクタールの農地を購入。ピエールエマニュエル・テタンジェ名誉会長は「温暖化が進む英国の気候の下、真の意味で優れたワインを造る」と意気込む。 【時事通信社】 〔写真説明〕百貨店の売り場に並んだ英国産ワイン=2022年12月31日、ロンドン
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