「欧州戦争」「マスク米大統領」＝ロシア前大統領が独自の十大予想

　ロシアのメドベージェフ前大統領が、インターネット上で発表した「２０２３年の十大予想」が内外で物議を醸している。「（ナチス・ドイツの第三帝国に次ぐ）第四帝国とフランスの間で戦争になる」「米国で新たな南北戦争が起き、実業家イーロン・マスク氏が米大統領に当選する」という荒唐無稽な内容。名指しされたマスク氏本人も「ばかげている」と反応した。 　メドベージェフ氏は大統領退任後の首相時代、支持率が低迷。ウクライナ侵攻後はソーシャルメディアに活路を見いだし、国内受けする強硬発言を繰り返している。 　「十大予想」は２６日に通信アプリ「テレグラム」に投稿し、ツイッターにも英語で転載。「原油価格が１バレル＝１５０ドル（約２万円）に達する」「東欧が（第四帝国の）衛星国となる」「米国で西部カリフォルニア州と南部テキサス州が独立する」などと主張した。 　メドベージェフ氏は投稿の冒頭、「新年前は皆予想を好む。予想外でばかげた内容で競い合っている」と記したが、自らの予想がジョークとは明示していない。 　マスク氏は、投稿に返信する形で「私が今まで聞いた中で最もばかげた予想」だと一蹴した。　【時事通信社】 〔写真説明〕ロシアのメドベージェフ前大統領（左）＝２０１０年６月、米カリフォルニア州シリコンバレー（ＡＦＰ時事）