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「秘境駅」でXマスパーティー=存続願う鉄道ファン開催―地域活性化に一役・北海道幌延町


 板張りのホームと物置小屋を転用した待合室。人里離れた場所にあるJR糠南駅(北海道幌延町)で毎年12月、クリスマスパーティーが開かれている。JR北海道が廃止を検討する中、「駅をなくしたくない」と道外の男性が始めて今年で8回目。全国各地から極寒の「秘境駅」に鉄道ファンが集まり、地域活性化にも一役買っている。  JR宗谷線が走る北海道北部の幌延町には、かつて10駅あったが、利用者数の減少から2021年までに4駅が廃止。1日の平均乗降客数が1人未満の糠南駅についても、JR北海道は16年、廃止方針を伝えた。しかし、町は「町おこしの象徴的な存在で、民間有志による大規模イベントも開かれている」ことを理由に、維持管理費を負担する形で存続を図った。  糠南駅の「何も無い非日常感」に魅力を感じた栃木県足利市の公務員杉戸政徳さん(36)は、マイナス10度以下となる同駅でクリスマスを楽しむアイデアを思い付き、15年にパーティーを開催した。最初は12人だった参加者は、SNSなどで広がり、今月18日に実施された8回目は約70人にまで増えた。  当日は地元産牛肉を使ったシチューや手作りの豚汁を町民が差し入れるなど、地元との交流も盛んだ。参加者の中には、町に移住して新しい事業を立ち上げた若者もいるという。  杉戸さんらは、夏にも自転車で糠南駅などを巡るイベントを開催。町もグッズ販売や鉄道撮影会などを企画し、「秘境駅を目的に町を訪れる人が増えている」(山下智昭地域対策室長)という。  山下さんは「鉄道ファンが秘境駅の価値に気付かせてくれた。継続して来てもらい、町を元気にしてほしい」と期待する。杉戸さんは「魅力的な駅をなくしたくない。秘境駅には多くの人が訪れるポテンシャルがあると知ってほしい」と力を込めた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕JR糠南駅で開かれたクリスマスパーティー=18日午前、北海道幌延町 〔写真説明〕JR糠南駅で開かれたクリスマスパーティーに参加した人たち=18日午前、北海道幌延町
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