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ロシア仲介でシリア接近=選挙視野に対クルド共闘―トルコ


 【イスタンブール時事】トルコのエルドアン大統領が、対立してきたシリアのアサド政権への接近を試みている。来年6月までに行われるトルコ大統領選での再選に向け、対クルド人勢力での共闘や、シリア難民送還に取り組んでいることを国民にアピールするのが狙いだ。シリア側には警戒感が強いが、トルコはシリア内戦でアサド政権を支えてきたロシアによる仲介を模索している。  トルコは2011年に始まったシリア内戦で反体制派を支援し、翌12年にシリアと国交を断絶。400万人を超えるシリア難民を受け入れ、反体制派指導部もトルコに活動拠点を置く。シリア北部の反体制派支配地域の一部は、実質的にトルコの統治下にある。  一方、シリア北部ではトルコがテロ組織と見なすクルド人主体の「シリア民主軍(SDF)」が、内戦による権力の空白に乗じ勢力を拡大。トルコは越境軍事作戦で排除を試みるものの、十分な成果を得られていない。また、難民滞在が長期化するにつれ、仕事を奪われることへの反発などが、トルコ国民の間で強まっている。  エルドアン氏は最近、アサド政権との関係について「恨み、いさかいが永遠に続くことはない」と述べ、対話への意欲を重ねて表明した。チャブシオール外相は12日、「アサド政権の振る舞い次第では、対テロやシリア人の送還で協力する用意がある」と述べた。  在米のトルコ系アナリスト、ソネル・チャアプタイ氏は「トルコはアサド政権を承認する代わりに、クルド勢力の支配地域の管理をアサド大統領に求める可能性がある」と分析する。  こうしたトルコの変化に対し、アサド氏は「選挙目的」と警戒を強めているとされる。そこでエルドアン氏は、内戦で一貫してアサド政権の後ろ盾となってきたロシアの影響力に注目。アサド氏との会談実現に向けた仲介をプーチン大統領に依頼し、3首脳会談の可能性を探っていると、トルコメディアは伝えている。 【時事通信社】 〔写真説明〕トルコのエルドアン大統領=11月23日、アンカラ(AFP時事)
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