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遺族「娘と毎年、来たい」=祖母の銘板追加―阪神大震災・神戸


 1995年1月の阪神大震災から28年を迎えるのを前に、「慰霊と復興のモニュメント」(神戸市中央区)に17日、犠牲者ら6人の名前を刻んだ銘板が追加された。生後2カ月の娘を連れて訪れた赤阪美智子さん(29)=兵庫県芦屋市=は、祖母の銘板を追加し、「母との約束を果たせた。娘と毎年来ようと思う」とほほ笑んだ。  「震災のことや祖母の存在を感じてほしい」。娘を妊娠したことをきっかけに、母親と相談して祖母の銘板の追加を決めたが、母親は7月に病死した。赤阪さんはこの日、母親の遺骨で作ったブレスレットを身に着け、モニュメントの前で静かに手を合わせた。  祖母の竹永邦子さん=当時(54)=は芦屋市の自宅で被災し、倒れてきたたんすの下敷きになり死亡した。赤阪さんは当時1歳で祖母の記憶はないが、「いつも笑顔で憎めない人」と知人から聞いているという。  雨が降る寒空の下、会場には遺族ら約20人が訪れ、花を手向けた。モニュメントに刻まれた名前は計5035人分となった。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕震災で亡くなった祖母・竹永邦子さんの名前を刻んだ銘板を「慰霊と復興のモニュメント」に追加する赤阪美智子さん=17日午後、神戸市中央区
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